Sugimoto-ke housing revitalization activities
杉本家様住宅・再生活用活動について(2023年)-
戸出コミュニティセンター前に、ひときわ趣を放つ町家住宅「杉本家住宅」があります。
街道に面したミセノマには蔀戸(しとみど)が残され、屋根の勾配も緩やかで、板葺き石置き屋根であった頃の角度を今に伝えています。明治初期の当地域の町家様式を色濃く残す、大変貴重な建物です。
明治33年(1900年)の高岡大火により高岡中心市街地では古い町家の多くが失われました。そのため「杉本家住宅は高岡市内で最も古い町家ではないか」ともいわれています。(戸出新田町には明治8年築造の町家が現存するともいわれており、戸出市街地には今なお歴史的な町家が数多く残されています。)
私たちは以前から、「この町家を戸出市街地の賑わいづくりに活用できないだろうか」と所有者の方に相談を重ねてまいりました。そして2023年春、ついに活用へのご了解をいただくことができました。
2023/6/4(日)「第2回 杉本家住宅おかたづけ&交流会」
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昨年12月で終われなかった残置物撤去作業を行いました。主屋2階、敷地奥の蔵周辺の残置物を玄関近くまで運ぶ作業を行いました。(参加者数:11名)
作業終了後は、風月食堂へ移動し昼食を取りながら、江戸時代初期(元和3年)以来400年以上の歴史を持つ戸出にふさわしく再生させたいといった話をしました。




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不用品片付け事業者・荒木商会さんにこれまでに集めた残置物の廃棄を依頼し、撤去していただきました。

(撤去前)

(撤去前)

(撤去作業)

(撤去後)

(撤去後)
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一般開放イベントができるように有志にて大掃除。拭いても拭いても足の裏に埃が・・・

有志によって手作りされた看板を搬入。カフェ&山野草展示の打ち合わせ

雨樋いが壊れていて軒先に滝のような雨だれ。そして屋内にも水びたしであることが判明


ポリカ波板と、現地の木材を使用して応急処置



NPO法人とやまヘリテージ協議会のヘリテージマネージャー、金沢職人大学校修復専攻科生、
富山大学芸術文化学部生ら4名で実測調査を行いました。
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戸出地区文化祭(2023/11/04~05)に合わせて、地域の方々に向けた杉本家住宅の一般開放イベントを開催
戸出によっといで有志による「一日限定カフェ」、戸出山野草愛好会の方々には秋の山野草を展示していただきました。

なんてことでしょう。こんなに素敵なカフェスペースに変身!

反対方向から見たカフェスペース

カフェスペース(ミセノマ)からナカノマ方向

ナカノマ

ナカノマから仏間

玄関間

カフェカウンター


カフェスペースは予想以上に盛況でした。久しぶりに再開された地域の方々の会話に花が咲いていました。
(こんな場所が「一日限り」ではなくて常に地域にあれば良いなぁ)
急きょ、高岡市戸出町が誇る豆腐の銘店「とうふや孫兵衛」さんのご主人によるギターの生演奏披露もありました。本当に良い雰囲気の空間がここにはありました。
あまりに好評だったため「一日限定(11/04のみ)」の予定でしたが、11/05も一般開放イベントを延長することにしました。
地域のかたからは、
「電気配線が懐かしい」「障子戸が美しい」「漆塗りの戸が綺麗」「一度壊したらもう二度と見られなくなるモノばかり。是非がんばって残してほしい」といった声を多数伺いました。
なかには、
「子供の頃にこの家のおじいさんと遊んでもらっていた。建物の中は80年くらい前と全然変わっていない」
といった思い出話を語っていただけるかたもいらっしゃいました。

夜は、シネマティックアーキテクチャ東京(CAT)さんによるプロジェクションが行われました。
北陸が舞台となった文学作品(小説、映画、漫画、アニメ)を題材とし、ワークショップ参加者が作成したアート作品を杉本家住宅外観へ投影しました。
